HistActについて
プロジェクトの目的
HistActは、デジタル・ヒストリー研究における研究データ管理システムです。歴史研究の過程で生成されるデータ資源と、それを生成・利用する研究「行為(Activity)」の接続に基づく、新しい研究データ管理手法を提供します。
主な機能
- 研究行為の記録 - データの作成・編集・分析などの研究行為を構造化して記録
- 文脈情報の保存 - データがどのような文脈で作成・利用されたかを記録し活用
- 研究プロセス管理 - 誰が・どこで・どの史料を使って何をしたかをたどれるようにし、研究の進め方を見直しやすくする
- GakuNin RDM連携 - GakuNin RDMとの統合による包括的なデータ管理
PROVオントロジーとの関係
HistActは、W3Cが標準化したPROV(Provenance)オントロジーを基盤として、歴史研究に特化した拡張を行っています。作業の種類として、問いを立てる(Problematizing)、史料の調査・収集(Collecting)、解釈(Interpreting)、叙述(Narrating)などを定義しています。
「研究行為の構造化を軸とする新しい研究データ管理の実現」 - これがHistActのビジョンです。
開発チーム
HistActは、デジタル・ヒストリー研究の専門家とソフトウェアエンジニアによって開発されています。研究者のニーズに応え、使いやすく実用的なシステムの提供を目指しています。
技術スタック
Next.js、React、TypeScript で開発した Web アプリケーションです。GakuNin RDM のアカウントでログインし、プロジェクトごとにデータを記録します。
記録したデータの正本はデータベース(PostgreSQL)です。編集の履歴も残ります。データは PROV と HisRePO オントロジーに基づく RDF として書き出され、定期的にトリプルストアへ公開されます。SPARQL での検索や、RDF のインポート・エクスポートにも対応しています。
画面で行える操作は、すべて REST API からも行えます。API キーを発行すれば、スクリプトやコマンドラインから一括登録などができます。